大阪ミナミ、思い出を振り返る旅。
年に数回、義母さんのために旅行を計画します。
義母さんは若かりし頃、大阪に住んでいて
その頃の楽しかった思い出が忘れられないようで
大阪の事を話す時はいつもより声のトーンがあがる。
そんなわけで義母さんのために車でのんびり大阪まで旅してきました。
ホテルの部屋からは、ミナミの街が見渡せた。
義母さんは、部屋に入るとすぐに窓の外に広がる景色に夢中になっていました。
水掛不動でどうとか…心斎橋がなんとか…
昔、友人達と遊んだり食べたりした思い出にひたりながら
地図を広げてご機嫌な様子。
やっぱり大阪にして正解だった。
そんな義母さんをおいて私はというと
ずっと行ってみたかったカヌレ堂までお散歩がてら出かけました。
知らない街に来て、観光もいいけど
その街に住んでいる人のように普通に歩くのが結構好きだ。
多分この先も、私は広島以外に住むことはないだろう。
だから、こうして違う街に住んでいる人達の空気も感じてみたいと思う。
途中、コーヒーの香りがする…どこかに焙煎店があるのかな?とか
ステキなマンション。こんなところに住んだら毎日あちこち遊びに行けるなーとか
色々考えながら、歩くのが楽しい。
カヌレ堂は一畳ちょっとの小さな空間でしたが
和風レトロなすてきなお店でした。
カヌレが描かれたかわいい暖簾が目印。
暖簾をくぐって中に入ると
ショーケースの中にカヌレが宝石のように並んでいました。
カヌレはこのかわいらしいフォルムがなんともいえない♡
カヌレ堂のカヌレはひとまわり小さいサイズでますますかわいい♡
フランス菓子のカヌレだけど
ここのカヌレは日本の素材を混ぜて作られていて
季節のカヌレも楽しめます。
その憧れのカヌレがコレ↓
食べるのがもったいないよね〜
ひとしきり写真撮影したのちあっという間に
お腹の中へ姿を消してしまいましたが。
夜になると窓の外の景色は一層きれいに輝いていました。
遠くには通天閣、アベノハルカスまで見えました。
次の日は義母さんも一緒に街を歩いてみることになりました。
足が痛くて歩けないかもと言っていた義母さんも、ここまで来るとやっぱり気になったのか
歩いておられました…
気持ちが体を動かしてくれるのかもしれないね。
もう二度と戻れない思い出を振り返ることは、ときに切なくなりますが
あの頃は良かったのに、今は…
と考えるより
今はこうだけど、あんな時もあったな~
と
思い描く順番を変えるだけで前向きな気持ちに変わってくるよね。
この旅も、いつかまた思い出して笑顔になれるといいな。